ツアーファイナルの話

3ヶ月間、半年間行われていたツアーが終了する。それがツアーファイナルである。

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ファンにとってのツアーとファイナル

文字に書けばそれだけのことだが、気持ちを率直に書けばめちゃめちゃ寂しいのである。ツアーが行われている間、どこかの街で大好きなバンドがライブをやっている。その場に自分も居合わせているかもしれない、そんな状況のなかを生きている。ツアー日程が決められている、ということは未来の予定が決まっている、ということでもある。その事実は先が未知数なときよりも安心感があると思う。少なくとも余程のことが起きない限り、好きなものがそれまでは継続するという寄る辺となる。まあ、この余程、は本当に起こると絶大なダメージを巻き起こす出来事が多いのだが。

ツアー中だと、そのバンドがライブをやっていることを当たり前であることのように感じてしまう。ライブ中に、目の前で大好きな人たちが大好きな音楽を奏でている事実を当たり前だと思うように。でも、この出来事は当然のことではないのだ。色んな奇跡みたいなものが積み上がってこの空間は存在している、そんなことを最近特に感じるようになった。だからこそ、色んな記事で何回も書いている気がするが、行きたいライブには行ける限り全力で向かう、というのを家訓にしているのだ。いつ自分が会場に行けなくなるかも分からない、そもそもライブという場がずっと存続する確証もない、だからこそ。

FEVERMANツアーファイナルの日

どうも情緒が安定していない。そう、今日はフジファブリックのFEVERMANツアーファイナルなのだ。特にアルバムツアーに言えることだと思うのだが、このファイナル公演が終わったら、二度と生では聴けなくなる曲があるかもしれない。そのことを思うと、とても寂しく感じる。また、ツアー中に育ったものが、一部完結する可能性もある。この曲でのこのパフォーマンス、みたいな見所が結構存在するのだが、ツアー後しばらく経ってライブをやったときになくなっていることもあるのだ。もちろんパワーアップしていることもあるけれど。

今まで色んなツアーファイナルを迎えてきた。思い返せばどれもこれも、きらきらしていて楽しくて、すうっと流れる時間が惜しくてそして切なかった。この時間が永遠に続けばいいのに、とやっぱりずっと思っていた。はじまれば終わる、それはすべてに言えることだろう。ライブでは貰ったものしかないはずなのに、胸の内には喪失感を抱いている。終わりを見つめすぎてはいけない、でも、終わりを感じるからこそ大事に出来る時間もあるだろう。そんなことを思いながら、今日、私は港のほうへと向かうのだ。

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