カバー曲について今回は、くるり、ハンバートハンバート、ハナレグミ、NICO Touches the Walls、スピッツ、レキシなどについて書く。
ちなみにカバー曲について今まで以下の記事を書いてきた。
・カバー、そしてトリビュートアルバムの話~BUMP編『SYNCHRONIZED ROCKERS』~
・カバー、そしてトリビュートアルバムの話~アジカン、フジ編~
くるりのトリビュート、ハナレグミ
まずくるりからだ。くるりはトリビュート盤『くるり鶏びゅ~と』を発売している。そうそうたる面々がくるりの曲を演奏しているのだが、私が特に好きなのは、ハンバートハンバートのカバー「虹」だ。ハンバートハンバートの良成さんはくるりの楽曲に参加していたりもする。あの二人の歌声や楽器の音は、聴いているととても心が安らぐ。それとともに、かっこよさを感じるし異国を歩いているような気持ちにさせられるのがすごい。ハンバートハンバートは色んな曲をカバーしているが、たまの「さよなら人類」(アルバム『FOLK』収録)も大好きだ。厳しい寒さの夜、暖炉のそばで昔の物語を詠んでいるような雰囲気がたまらない。
くるりのトリビュートは、奥田民生が歌う「ばらの花」や9mm Parabellum Bulletの演奏する「青い空」など、なんというか、これぞ! みたいな、まんまやん、というような楽曲たちも素晴らしい。
くるりカバーといえば、ハナレグミも「男の子と女の子」というくるりの曲をカバーしている(アルバム『帰ってから歌いたくなってもいいようにと思ったのだ』収録)。弾き語りでアレンジされたこの曲は、永積くんの歌声をたっぷり堪能できる仕上がりになっている。
ハナレグミ、スカパラ、アジカン、ニコとチャット、スピッツ
ハナレグミは色んな曲をカバーしているが、なかでも「オリビアを聴きながら」(アルバム『だれそかれそ』収録)は、ライブでも大盛り上がりする1曲だ。この曲では東京スカパラダイスオーケストラと共演している。
スカパラといえば、アジカンの「N.G.S」を演奏していたが、これが非常に格好良かった。あの迫力やパワフルさは、本当に心が奮い立つ。初めて彼らを生で聴いたのはナノムゲンフェスだったが、スカパラのひとつ前の出演者はNICO Touches the Wallsだった。そういえば、カバー曲で散々聴いている曲のなかに、NICO Touches the Wallsの「ハナノユメ」(チャットモンチーカバー。シングル『天地ガエシ』収録)がある。めちゃめちゃロックになっていて、格好良くて最高なのだ。原曲の良さが溢れ出ているし、ニコ感もちゃんとあって最強のカバーのひとつだと思う。ニコはスピッツのトリビュートアルバムにも「歩き出せ、クローバー」で参加している。爽やかさとロックさとニコさが上手く混じり合ったアレンジだ。
スピッツ、RAD、民生さん、林檎さん、建さん、池ちゃん
スピッツも色んな曲をカバーしている。RADWIMPSの胎盤という対バンツアーでは、RADの楽曲「叫べ」をスピッツが歌うという贅沢な時間を過ごした。本当に超良かったので、音源にして欲しいとずっと願っている。『奥田民生・カバーズ 』では「さすらい」をカバーしているのだが、スピッツだし民生だし、という脱帽な形になっている。本当にすごい。
そのスピッツのマサムネさんが、椎名林檎さんのトリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』にtheウラシマ'Sとして参加しているのである。そしてこのtheウラシマ'S、メンバーがヤバい。プロデューサーは亀田さん(亀田さんについてはこちらでも書いた)、ボーカル草野マサムネ(スピッツ)、ベース是永亮祐(雨のパレード)、ドラム鈴木英哉 (Mr.Children)、Ba.)そしてギターは我らがアジカンの喜多建介なのである。建ちゃん参加経緯はゴッチによると以下の通りらしい。
椎名林檎さんのトリビュート、建さんはスピッツのコンサートに出かけて、たまたま亀田さんの隣に座ったことで今回の役割をゲットしました。すげーラッキーボーイ。笑。
— Gotch (@gotch_akg) March 2, 2018
このトリビュートアルバム、究極に好きな曲があるのだが、それが「幸福論」だ。なんと林檎さんのトリビュートアルバムにレキシも参加しているのである! この曲についてはテレビ番組の関ジャムでも、カバー特集で取り上げられ、解説されたいた。
もうはじめて聴いたときから、本当に好きな曲になったのだ。私はレキシを聴いて、林檎さんの原曲(最初にアルバムを聴いたのでめちゃめちゃびっくりした。シングルのが好み)を聴いた口なのだが、まんまとどっちも好きになった。これこそ、カバーのあるべき姿だと思う。
こうやって私の音楽世界はまた、広がりを見せていくのである。
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